2013-04-17

食べ歩く

人は歩くとき、「歩くための命令」を身体各部位に送っているわけではない。

歩き方の善い悪いは別として、考えなしでもしっかりと歩けている。

ロボットのようなギクシャクさは微塵もなく、とにかく滑らかな動きだ。

これは「連動」しているからだ。ある種の統一された無駄なき動作。

これと同系統なのがご飯の箸使い、口への運び方などでしょうか。

これも善い悪いは別として、誰でも滑らかにこなしております。

これだけではないでしょうが、特にこの2つの動作が無意識さが顕著です。

なぜか?

実は生まれてからずっとずっと反復訓練してきた動作だからです。

毎日が「食べる」、「歩く」のお稽古でした。

こなしてきた、そしてこれからもこなすであろうその回数は半端ではない。

程度にもよるが、真っ暗闇でもこの2つの動作は実行可能だろう。

それ故に、この2つの動作は健康に深く関わっているのです。

心身に根深い傷を負わせるのは、「酷い食べ方」と「変な歩き方」なのです。

赤ちゃんが一生懸命身に付けようとする動作が、習得内容によっては

身を破滅に導く諸刃の剣ともなります。

逆に言えば、この2つの動作を意識して改善してしまうことが健康への近道なのです。