2012-11-01

枕は絶対ではない

盲点というか、刷り込みというか、思い込みというか、

ズバリ洗脳というか、、、


「 眠 る と き は 枕 が 必 要 だ 」


という、一種信仰めいた盲目的な姿勢。


……あ、いや、別に、

枕を使って眠るということを否定しているわけではない。

単に、「枕の使用は、健康のための絶対条件ではない」と言いたいだけ。


小さな子供なんかは、まず枕に頭・首を安定させたまま眠ることは皆無。

寝返りにつぐ寝返りの連続で、枕の位置設定など全くの無意味。

むしろ枕を嫌がっているような???


小さな子供は、実に「元気と健康」のお手本である。

遊び心で結構なので、一晩、枕無しで就寝してみましょう。


違和感が強くて眠れない、休まらない方、

何が原因かわかりますか?

「枕がないから」

という答えはいけません。思考を放棄した最低の回答です。

首が休まらない?

頭が定着しない?

背中が突っ張る?

腰が落ち着かない?

息が詰まる?

…・・・静かに分析すれば、色々と細かい理由が出てくると思います。


理由は人それぞれでしょう。「これが原因です」とは即答できません。

ですが、頭部の位置と、顎の引き具合が重要なポイントなのは間違いないです。

ほとんどの方が普段(立位・座位)、頭の位置も顎の位置も、前に出過ぎなのです。


つまり、その状態が固着してしまった方は、枕無しで仰向けになった場合、

支えがないため、ひどい「ストレッチ感」、「ブリッジ感」を味わうことになる。


自然に考えれば、自己治癒力を司る「脳幹」が位置する頭と頚の境い目は、

常に緊張することなく緩んでいる方が望ましい。

頭が前に、顎が突き出ている姿勢は、その「脳幹」を包む筋肉を緊張させてしまう。

この理屈を利用すれば、起きている最中に脳幹周囲をリラックスさせる手段が

色々と浮かんでくるわけだが。。。


枕が無いから眠れない、というのは思い込みが半分以上。

許される環境ならば、枕なしで眠ってみよう。

寝苦しいなら寝返りうって身悶えしてみよう。

自己責任で試してみましょう。


発想を固めては肉体も固まってしまいます。

健やかに起きているためにただ眠る、という「当たり前」を、

健やかに眠るために工夫して起きている、という「逆の発想」に切り換えて遊ぶ。


枕は絶対ではない。


お試しを。



by 施術者