2012-11-27

「一、眼。二、足。三、胆。四、力」


という妙にゴロのよい言葉がある。

武術における、鍛錬テーマの優先順位とでもいうべきか。

実際は「武術」という枠組みを越えた意味深い教えでもある。


眼、足、胆、力……


それぞれが何のことを、何処のことを鍛えろという解説は敢えてしない。 

真剣に学ぶ者にはウンチクは必要ないし、全くのチンプンカンプンには

それこそ説明の意味がない類のことだ。


「この言葉の意味も知らねえような野郎には教えたくねえよ」

「え……それじゃ教える意味ねーべよ?」


みたいな感じである(笑)。


一の眼だが、これは本当に重要である。

格闘漫画のようなキーワードで現実味がないように思えるが、実際はその逆。

個人的にはこの「眼」の学び方を知らないうちは、準備体操すらまだ早過ぎる気がする。

普通に考えたら有り得まい。

だがスタートでこの「眼」を練っておかないと、ゆくゆくは四の「力」に染まることになる。


現実は漫画よりもシビアなのである。



by 施術者