2015-02-20

大腰筋は鍛えるな!

身体の健やかさを追求していくと必ずぶち当たるキーワード。
その1つが、『大腰筋』でありましょう。

簡単に説明してしまうと、この『大腰筋』は、「脚の付け根」であります。
だいたいミゾオチくらいの高さから太ももに向かって伸びている筋肉です。

「脚の付け根は股関節に決まっている!」

というのは、もはや時代遅れ(?)の認識で、浅い! と謗られます(笑)
女性の和服の帯位置あたりが『股間』、と認識してください。

で、このblogを読まれる方は相当なマニアとお見受け致しますのでw、
『大腰筋』についての持論を前戯なしで展開させていきますね。

「大 腰 筋 は 無 理 に 鍛 え る 必 要 は な い 」

これに尽きます。
「えええええええ!!!?」、というマニアの怒りの悲鳴が聞こえてきましたが、
これが「かじや整体」の考えです。
より正確に申し上げますと、
『大腰筋をパーツとして肥大(筋トレ)させても、ただの隠し芸にしかならない』
ということです。
よく、「イチロ○は大腰筋を活かしているから凄い!」とか、
評価されると、皆でそれにあやかろうと大腰筋トレーニングを始めますが、

イ○ローは凄い→大腰筋を活かしているから、、、と成立させたとして、
大腰筋を鍛える→イチロ○のように凄くなれる、、、とはならないのです。
まあ、それが業界の伝統的な商法なんですが(笑)、やはり皆さんのるわけで。。。

私の整体、武術の経験から申しますと、大腰筋は鍛えるのではなく、
『緩めなくてはダメ』なわけです。
カチンコチンなんです、ほとんどの方は。はっきり云ってしまえば、
鍛える以前に、力を抜くこともできない状態なんです。
腰痛やら膝痛やらお腹不調やら頭痛やら肩凝りやら、
この大腰筋の緊張が関わっている場合がほとんどです。
徹底的に緩めたい、そんな緊張なのです。

さらに大腰筋トレーニングの非効率さは、そのパーツ集中鍛練にあります。
クルマのタイヤを巨大化させることが燃費とスピードの向上に繋がるでしょうか?
無論、細かな理屈があるのは承知していますが、ザクッと持論を述べております。
何もしないよりは血流改善的にマシですが、心血注ぎ込むものでもありません。

日常動作と同じナチュラルな仕組みを活かすことで、固まった大腰筋は弛緩します。
無理にトレーニング環境でガチガチに鍛えるメリットはないと考えます。
緩めば勝手に活躍します。それが筋肉です。

ついでに云ってしまうと、『肩甲骨の操作意識』なんてのも必要ないかな、と。
肩甲骨をグニョグニョ動かす技術を鍛えて何に活かすのかと(笑)
勝手にそうなるなら構いませんけど。隠し芸、、、かな?

まずは緩めてください。
健康も運動パフォーマンスも、緩むことから始まります。