2015-04-08

ほとんどの矯正に意味はない?

整体、、、というより、手技療法全般の「本当のところ」を
お話し致しましょう。

例えば、腰痛や肩凝りで辛い方が「全身揉みほぐし2時間」を受けます。
いやー、とても気持ちよかった!

翌日、また腰痛で肩凝りに戻りました。

腰痛や肩凝りで辛い方が、「15分で腰と肩の背骨矯正」を受けました。
あーボキボキすっきり!

翌日、また腰痛で肩凝りに戻りました。

これはどういうことか?
施術側が下手だったためか?
まあ、それも無関係ではないかも知れないが、
ここでは熟達度や相性等はなしでお話し致します。

結論から申し上げますと、筋肉は「ゴムみたいなもの」だからです。
そして、背骨を狙ってボキボキしても、実は決定打にはならないのです。
多くの場合、症状に対して効果が出たとしても、また再発してしまうのです。

つまり、扱いの難しいゴムのような筋肉・靭帯を制御している
『必須調整箇所』にアプローチしていないケースが多いからです。

根本的な治癒に繋がらない、繋がる必要がないのなら、
塗り薬や湿布薬、痛み止の注射や飲み薬のほうがお手軽です。

折角お金も時間もかけて手技療法を受けるのですから、
根本解決を見越した施術をお考えください。

「整体」というと「矯正」、みたいなイメージをもたれます。
そのとおりです(笑)
ですが、どこを矯正するか? となると、けっこう人wによって異なります。

『骨盤』、『腕』、『脚』、『頸』、

これが必須調整箇所で、あとはトッピング(笑) 好きなだけ追加してください。
つまり、上記の必須調整箇所をクリアーしなければ、解剖学的に筋肉の戻りを
制御することはできない、というわけです。
無論、短いスパンでの高い効果が期待できる調整箇所は箒で掃くほど存在します。
それらと巧く被せていけば更に効果持続は増すと考えられますが、
ここでは触れません。
手技療法を受けられる方々の判断基準になれば、と思い絞ってみました。

「●●だけを矯正して、肩凝り腰痛は解消!」
なんて売り文句の治療院は今時ないでしょうが、一応御用心を(笑)

本当に効果的で根本解決に繋がる手技というものは、
実は大昔からほとんど姿を変えていません。
これには私も驚かされます。
当たり前なことですが、淘汰されずに生き残ってきた「真理」なわけです。
そしてそれらの技は、例外なく「地味」です。
地味に、確実に、生命力の奥底に響いてくる技たちです。

昨今の手技療法業界は、不景気下の生き残りをかけて、何やら
治療家が食いつめた治療家相手にセミナーホイホイして荒稼ぎ、
技術のシェア、エンターテイメント化が進んでいるようですが、
実際のところは、どうなんでしょうか?
リピート産業なわけですから、派手で刹那的な対症効果がベターなのは理解できますが、
な~んか違うんじゃないかな~、と感じるわけです。

我々、手技療法家は、「治せる療法家を増やす」のが目的ではなく、
「自分で治せるクライアント」を増やすことが目的なはずです。
そう、食っていけなくなることが究極の目的の、変な仕事なわけです(笑)
そんな連中増やしてどうするの? と(笑)

「こうやると、お家の方でも私と同じ技ができますよ」、みたいな指導をする治療院は
まだ信用できますよ。だって根本解決を目指している証拠ですから。
商売的にはマヌケかも知れませんが、、、(苦笑)

受けて身軽でスッキリするような手技療法は、ちょっとだけ疑ってみてください。
実は筋肉というゴムをちょこっと操作しているだけかも知れませんから。。。
そして、ゴムは必ず元に戻ってきます。