「タライの法則」というものを知った。
人の想念とつくり出す現実は、タライの中の水に例えられるのだという。
それを引き寄せよう、引き寄せようと、タライの中の水を一生懸命にかき寄せると、
自分の側の壁面に当たった水は、反動で自分から離れてゆき、反対側に行ってしまう。
逆に、嫌だ嫌だ、こんなもの欲しくない、見たくない、望んでいないと、
一生懸命、自分から離そう、遠くへやろうと手を動かせば動かすほど、
タライの中の水は反対側の壁面にぶつかって、自分の側に帰ってくる。
なるほど。
とてもよくわかる。
よくよく考えてみれば、この「タライ~」のような明快さはないが、
私の整体術も、趣味の体術も同じ方向性の理屈で成り立っている。
特に最近は、この理屈に我が肉体がホイホイのってきたのか、
ストレッチすることなく股割りが深まってきた。
今まではカラダが硬くて股割りなんて無理だろうと思い込んでいたが、
実際はそうではなかった。
股割り動作を硬くしていたのはカラダの運動法そのものにあったのだ。
まさに「タライ」の水を手前に引き寄せようともがいていたわけだ。
勘のよい方は試してみてください。
少し操作に時間はかかりますが、「タライ」の理屈で股を割ってみる。
単純そうですが、股割りは複雑な筋肉のメカニズムが働いております。
ポイントは、ストレッチのように筋を伸ばさないことです。
・・・・・・わかります?(笑)
矛盾している! と思われますか?
陰と陽。
プラスとマイナス。
この世のものは、思っていたよりも、思っていないようにできている、のかも。
by 施術者