2013-02-27

空間に触れる 2

何も見えない、何もない、と思える空間に触れる方法です。


両手をパーにして前にかざしましょう。

「手をあげろ!」、のホールドアップのポーズでもよいです。

そうしたら、口を開けて、「はあ~~~~」と温かい息を強く優しく吐き出しましょう。

その時に、両手のパーに意識を集中させましょう。

温かい息を吐き出しながら、両手のパーに集中する。


どうでしょう?

なにか掌の表面がジンジン、ピリピリ感じていませんか?

自分の吐いている温かい息では、ないですよね?(笑)


それはですね、「何もない空間」に触れている感触、なんです。

正確には空気と自分の体温の温度差を感じ取っているのです。

通常、人の体温は35~36℃台でしょうから、気温とは差が生まれます。

特に人の手掌はセンサー機能として優れているので、モノの温度差には敏感です。

リラックスして集中すれば、その感度は更にアップするわけですが、

なぜ温かい息で掌が敏感になるのかは、、、秘密です(笑)


人間の筋肉には「受容器」というものがあって、痛みや熱といったものを

感じ取る仕組みが内蔵されています。

ちなみにこの受容器は、痛みよりも熱を優先して感じ取る習性がありまして、

ぶつけた痛みよりも、患部を撫でられる温かさを脳に伝えようとします。

頭ゴッツンコした幼児たちがママに頭ナデナデしてもらうと、

意外と早く泣き止みますよね?(笑)

まさに、この受容器の特性を活かしたお母さんの知恵なのです。


で、脱線してしまいましたが、温度を感じ取れる、ということは、

何もないと思っていた空間を軽くタッチできている、ということなんです。

ま、実際のところなかなか視認できないだけで、既に酸素やら窒素やら埃に触れ続けて

いるわけなんですが(笑)  なかなか実感がわかないわけで。


気功の世界なんかでは、このあと両の掌を近付けて、「氣のボール」を作りだすんですが、

かじや健法では、もっと単純に、体感的に、遊んでみようと思います。

つづく


by 施術者