2013-04-14

緊張と同調

基本中の基本のようでいて、この各種療法の業界ではほとんど

マニュアル化されていない技術はといえば、

まっさきに思いつくのが、「腕力に頼らない操法」というもの。

グイグイ、ギューギューと強烈に筋力任せの指圧マッサージをする素人は論外として、

業界のベテランを自称する人々の大半が、実はいまだに「腕力主義」だったりする。

手技療法の世界は、要するに「同調」が大切、、というか常識なわけだが、

やる側、やられる側は、心身の接触を続けることで、

同じエネルギーの状態に歩み寄っていくことになる。

何をバカな、、、と思えてしまえるような同業の方々は、早々に

この業界から立ち去っていただきたい。

替わりのマッサージ器具は腐るほど控えているので、安心してください。

簡単に云うと、施術する側のエネルギー状態が、お客様のエネルギー状態となるわけ。

無論、逆もまた然り、施術する側が影響を受けてしまうことも普通にある。

つまり、施術する側が「心身に不自然な緊張がない」状態が当然好ましく、

ガチガチに凝り固まった心身でお客様に接触することは禁忌ともいえる。

もうおわかりですね。

力んだ施術家が腕力任せにお客様の筋肉をグイグイこねはじめたらどうです?

する側もされる側も、異常な緊張をキープしたまま同調していくことになります。

この業界、大概のお客様はガチガチに筋肉緊張をしております。

そこへ更に緊張した状態の施術家が接触したら、一体どんな同調が起きるか。

誰も脱け出せない筋力緊張ワールドが無限地獄となって連鎖してしまいます。

先にも書きましたが、「痛きもちー」は何の解決にも繋がりません。

快楽だけをお求めならば止めませんが、遅かれ早かれボロボロになるでしょう。

手技療法をご利用の際は、まずこのアタリを基準に良し悪しを

判断してみてください。そしてなぜグイグイ強く圧迫するのか、その根拠を

問い質してみてください。

かなり???な苦しい言い訳なんかを聞けると思います(笑)

要するに、筋肉緊張を解くための理屈を知らないからそうするんです。

なんとかの一つ覚え、というやつです。

まさに「同調」とはいったもので、やる側が●●だからやられる側も●●。

学ばないのはお互い様とはいえ、やはり、悪いのは施術側でしょう。

早く力から脱け出せばいい。

そこが基本、スタートラインなのだから。