2012-02-03

癒し手

幼い子供の手には

本当に癒しの力がある。

肩や腰の痛いところを子供に触ってもらう。

なでなで、もみもみ、と。



不思議と痛みが薄らいでいく。

プラシーボ(思い込み)効果だろうか?



いいえ。

ちゃんと科学的な根拠はあるのです。

皮膚が感じ取る「絶妙な刺激」。

これが癒しの正体です。



微弱な刺激は「脳」の「?」を強く引き寄せます。

逆に強烈な刺激は「脳」の反応を麻痺させます。

意外かも知れませんが、それが真実です。

リラクゼーション業界には、「痛気持ちいい」

という体験者の表現がよくありますが、

実はそれは「脳」が痛みをストレスと感じているので

自己防御するために「気持ちいいと感じる物質」を分泌

しているからなのです。

適度の刺激ならストレス発散にもなるでしょうが、

そんな刺激を毎日毎日受けたら、どうなるでしょうか?

結果、麻薬の中毒と同じ現象に陥ります。



微弱な刺激は「脳」に負担をかけません。

痛む箇所に優しい刺激を感じ取ると、「脳」は積極的に

患部の治癒を促進させます。

それが自然の治癒能力を活かす仕組みなのです。



子供の無垢な手は、痛む箇所を修理したりしません。

ただ優しくノックするだけ。

治してくれるのはノックに気付いた当人の身体そのもの。



子供の手から、癒しを学ぼう。



by 施術者