2012-03-27

痛みのループ

慢性の腰痛で苦しんでいる人の中には、

脳の「とばっちり」で痛みを持続してしまって

いる人もいる。

レントゲンでも異常なし。

MRIでも異常なし。

西洋医学的に異常なし。

そんなバカな、と思われるかも知れないが、

紛れもないバカな事実なのである。



「脳」は心的なストレスが溜まりすぎると、

その責任転嫁の手段として自律神経を巧みに操り、

特定の筋肉への酸素の供給を停止させる。

筋肉に酸素が不足する、つまり痛みが発生する。

すると肉体の持ち主(?)はその痛みで思考が満ちて

しまい、それまで占めていた心的なストレスが減少し、

「脳」のストレスが薄れる……という仕組みだ。



 お い 、 「脳」 さ ん (笑)



解決してないよ、全然……。

筋肉痛くしたら、今度は肉体の持ち主が、その痛みで

新たな心的ストレスを抱えてしまうじゃないですか。。。



脳:「別に。そしたらもっと痛くしてやる。ぼくはストレス嫌いだから」



……はい。こういうヤツなんですよ、我々人間さまの頭の中に

どっかと腰掛けている天然コンピューターは。。。

とんでもない自己中心的なお方である。



この無限ループから脱出する方法は限られている。

●まずは100%フィジカルな痛みを消し去る。(脳のストレスの原因を絶つ)

●脳が発する痛みのサインを気楽に無視する。

●心的ストレスを溜め込まない。(悩みが解決しなくてもよい。叫び等で発散させることが重要)

●脳に対して常に語りかける。(脳単体への興味意識が、脳のストレス転嫁の活動を抑止する)



こんな感じだろうか。

こう考えると、瞑想などの重要性が高まってくる。



骨をバキボキっとやれば、薬をガブガブっと飲めば、

身体の辛さが消え去る、というわけでもないのだ。

なんなんだろうね、人体て。



by 施術者