慢性の腰痛で苦しんでいる人の中には、
脳の「とばっちり」で痛みを持続してしまって
いる人もいる。
レントゲンでも異常なし。
MRIでも異常なし。
西洋医学的に異常なし。
そんなバカな、と思われるかも知れないが、
紛れもないバカな事実なのである。
「脳」は心的なストレスが溜まりすぎると、
その責任転嫁の手段として自律神経を巧みに操り、
特定の筋肉への酸素の供給を停止させる。
筋肉に酸素が不足する、つまり痛みが発生する。
すると肉体の持ち主(?)はその痛みで思考が満ちて
しまい、それまで占めていた心的なストレスが減少し、
「脳」のストレスが薄れる……という仕組みだ。
お い 、 「脳」 さ ん (笑)
解決してないよ、全然……。
筋肉痛くしたら、今度は肉体の持ち主が、その痛みで
新たな心的ストレスを抱えてしまうじゃないですか。。。
脳:「別に。そしたらもっと痛くしてやる。ぼくはストレス嫌いだから」
……はい。こういうヤツなんですよ、我々人間さまの頭の中に
どっかと腰掛けている天然コンピューターは。。。
とんでもない自己中心的なお方である。
この無限ループから脱出する方法は限られている。
●まずは100%フィジカルな痛みを消し去る。(脳のストレスの原因を絶つ)
●脳が発する痛みのサインを気楽に無視する。
●心的ストレスを溜め込まない。(悩みが解決しなくてもよい。叫び等で発散させることが重要)
●脳に対して常に語りかける。(脳単体への興味意識が、脳のストレス転嫁の活動を抑止する)
こんな感じだろうか。
こう考えると、瞑想などの重要性が高まってくる。
骨をバキボキっとやれば、薬をガブガブっと飲めば、
身体の辛さが消え去る、というわけでもないのだ。
なんなんだろうね、人体て。
by 施術者