盲点というか、刷り込みというか、思い込みというか、
ズバリ洗脳というか、、、
「 眠 る と き は 枕 が 必 要 だ 」
という、一種信仰めいた盲目的な姿勢。
……あ、いや、別に、
枕を使って眠るということを否定しているわけではない。
単に、「枕の使用は、健康のための絶対条件ではない」と言いたいだけ。
小さな子供なんかは、まず枕に頭・首を安定させたまま眠ることは皆無。
寝返りにつぐ寝返りの連続で、枕の位置設定など全くの無意味。
むしろ枕を嫌がっているような???
小さな子供は、実に「元気と健康」のお手本である。
遊び心で結構なので、一晩、枕無しで就寝してみましょう。
違和感が強くて眠れない、休まらない方、
何が原因かわかりますか?
「枕がないから」
という答えはいけません。思考を放棄した最低の回答です。
首が休まらない?
頭が定着しない?
背中が突っ張る?
腰が落ち着かない?
息が詰まる?
…・・・静かに分析すれば、色々と細かい理由が出てくると思います。
理由は人それぞれでしょう。「これが原因です」とは即答できません。
ですが、頭部の位置と、顎の引き具合が重要なポイントなのは間違いないです。
ほとんどの方が普段(立位・座位)、頭の位置も顎の位置も、前に出過ぎなのです。
つまり、その状態が固着してしまった方は、枕無しで仰向けになった場合、
支えがないため、ひどい「ストレッチ感」、「ブリッジ感」を味わうことになる。
自然に考えれば、自己治癒力を司る「脳幹」が位置する頭と頚の境い目は、
常に緊張することなく緩んでいる方が望ましい。
頭が前に、顎が突き出ている姿勢は、その「脳幹」を包む筋肉を緊張させてしまう。
この理屈を利用すれば、起きている最中に脳幹周囲をリラックスさせる手段が
色々と浮かんでくるわけだが。。。
枕が無いから眠れない、というのは思い込みが半分以上。
許される環境ならば、枕なしで眠ってみよう。
寝苦しいなら寝返りうって身悶えしてみよう。
自己責任で試してみましょう。
発想を固めては肉体も固まってしまいます。
健やかに起きているためにただ眠る、という「当たり前」を、
健やかに眠るために工夫して起きている、という「逆の発想」に切り換えて遊ぶ。
枕は絶対ではない。
お試しを。
by 施術者