2012-11-05

起立

椅子から立ち上がるとき、

頭を前に振ってから、その反動を利用して立つ。。。



誰でも当たり前のように行っております。


なんの意識も必要としない、自然で手抜きな動作です。


では、頭を全く前に振らずに椅子から立ち上がってみましょう。

しっかりと顎を引いて、猫背にならないように、スッと立つ。


どうです?

簡単にできましたか?(笑)


コツは「骨盤」の動かし方、ある筋肉の意識操作となります。

これが慣れてくると、いきなり真っ直ぐ椅子から立ち上げれるようになります。


頭を振ってから「どっこいしょ」と立つ方法は、意外というか当然というか、

かなり背骨にも負荷を与えております。


「えーーー、とても楽チンなんですけどーーー???」


と感じている方、腰や背中に強い違和感がある場合はお気をつけください。

ギックリを発症させるタイミング(とどめ)は、椅子からの立ち上がりに多いのです。


背骨をしならせる滑らかな動作は重要なのですが、

かなり重い頭部を真っ先に振り出して、それを引き戻すという行為は、

相当無茶な角度で筋肉を使用しております。

その負担・疲労は、必ずある一点の箇所に集約されます。


頭の重さを利用(?)して動くと、とても危険です。

身体の中心・地盤から動くことを心がけましょう。


少ない負担で、しかも滑らかに動作できます。

思考が柔らかい方は、遊び心で試してみましょう。


ポイントは、上半身は背もたれに完全にもたれかかった状態のまま

下半身の操作だけでスックと立ち上がる、です。

お試しを。



by 施術者