椅子から立ち上がるとき、
頭を前に振ってから、その反動を利用して立つ。。。
誰でも当たり前のように行っております。
なんの意識も必要としない、自然で手抜きな動作です。
では、頭を全く前に振らずに椅子から立ち上がってみましょう。
しっかりと顎を引いて、猫背にならないように、スッと立つ。
どうです?
簡単にできましたか?(笑)
コツは「骨盤」の動かし方、ある筋肉の意識操作となります。
これが慣れてくると、いきなり真っ直ぐ椅子から立ち上げれるようになります。
頭を振ってから「どっこいしょ」と立つ方法は、意外というか当然というか、
かなり背骨にも負荷を与えております。
「えーーー、とても楽チンなんですけどーーー???」
と感じている方、腰や背中に強い違和感がある場合はお気をつけください。
ギックリを発症させるタイミング(とどめ)は、椅子からの立ち上がりに多いのです。
背骨をしならせる滑らかな動作は重要なのですが、
かなり重い頭部を真っ先に振り出して、それを引き戻すという行為は、
相当無茶な角度で筋肉を使用しております。
その負担・疲労は、必ずある一点の箇所に集約されます。
頭の重さを利用(?)して動くと、とても危険です。
身体の中心・地盤から動くことを心がけましょう。
少ない負担で、しかも滑らかに動作できます。
思考が柔らかい方は、遊び心で試してみましょう。
ポイントは、上半身は背もたれに完全にもたれかかった状態のまま
下半身の操作だけでスックと立ち上がる、です。
お試しを。
by 施術者